2023年10月10日火曜日

昼休みに想う 愉しんでがまんを覚える子

 

「校長先生、130回跳べました」1年生の女の子が笑顔で話しかけてくれ、そのまま靴箱から運動場にかけていきました。令和5年10月11日(水)の昼休みの学校です。
 2枚目の写真は、サッカーをしている5年生男子、3枚目の写真は、電子ピアノを弾いている5年生女子の姿が見えます。遊びの中で、子ども等は学びます。滑り台の順番を待つこと、サッカーでボールが自分のところに回ってくるのを待つこと、ピアノの弾く順番を待つこと…。
 私が教師になったばかりの頃「天皇家の子育て」についての話を聞いたことがあります。天皇家では、子どもが何かを「欲しい」と言った時には、すぐに与えることはしないで、ちょっと時間をおく、そうです。天皇家であっても、欲しいものが簡単に手に入らないようにする、ということです。例えば「おもちゃがほしい」と言った時に「朝、自分から1週間起きることができたら、買ってあげましょう」というようにします。子どもからすると、我慢を求められます。でも、1週間自分ができることを頑張ることで「がんばりましたね」と大好きなお母さんからほめられ、おもちゃも約束通り手に入ります。そのおもちゃで遊ぶたびに、この子は良い気分になるでしょう。要求が大きくなると、その分、がまんも大きく設定します。
 わたしたち大人は、仕事をがんばっています。思うようにいかない時だって、当然あります。むしろ、そんな時の方が多い。わたしたちはそこで、ちょっとだけがまんをします。「まっ、いいか」と気分転換をしたりします。私たちの大切な子ども等がこのような「がまん」を覚えないままに生き続けていけば、将来泣く日がきっとくることを、私たち大人は知っています。できれば「悲しいがまん」を教えるのではなく「嬉しいがまん」で教えていきたい、仲間と一緒に覚えていっていただきたい、と思っています。きつくても、がんばれば縄跳びが130回跳べる。それを仲間が認めてくれる。それって最高じゃないですか。







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